9月中頃のポルトガルは、ぶどうの収穫時期です。ケも以前この時期にポルトガル旅行をした事があります。ポルトガルの世界遺産、ドウロ川流域のワイン生産地域を旅したのですが、ぶどうを満載にしたトラクターや収穫をする労働者を運ぶトラックをよく見かけました。そして、ポルトガルの田舎の村を歩いていると、丁度畑から摘んで来たぶどうから、ワイン用の葡萄汁を絞っている所に遭遇。見学をさせて貰う事に。

ぶどうを満載にしたトラック。黒ぶどうや白ぶどうが混ざっています。

桶に満載のぶどう。白い粉が吹いているのは完熟の証。
ぶどうを桶から、この粉砕機に入れます。
ガガガガガ。黒ぶどうも白ぶどうも一緒くたに入れています。
じいちゃんが、潰れ具合を確認しながら、棒で槽内をかき混ぜます。
「こうやって、かき混ぜるじゃよ。」と実演してくれています。
粉砕機に入れられたぶどうは、ジクが外され、軽く潰されます。この後酵母を加えることにより、ぶどうの糖分がアルコールと炭酸ガスに分解されて発酵が始まります。赤ワインを作る場合、ぶどう果汁、皮、種ごと発酵させます。(
白ワインはぶどう果汁だけで発酵させます。赤ワインの色素は皮から出るので、この段階で皮を除けることにより、黒ぶどうからも白ワインを作る事ができるそうです)。発酵の途中で瓶詰めをすると、瓶の中でも発酵が進み(
瓶内2次発酵:前回のレイタオンの記事で勉強しましたね)、スパークリングワインになります。
<ポルトガルおっさんのラインダンス> ~現地で購入した絵葉書より~
ちなみに、ココではこんな事はやっていませんでした
でみ、今でも昔ながらのこの様な製法で潰している農園もあるそうですよ。以前日本で購入したポルトガルのワインには、「ポルトガルの伝統的手法、足踏み製法で作ったワイン」と書いてありました。
発酵が進むと、皮や種は発酵槽の上部に浮かぶので、槽の一番下にある蛇口から、ワインだけを熟成タンクへと移し換えます。
残った皮からは、ポルトガルの蒸留酒、Aguardente アグアルデンテを作ります。これがアルコール度数が高く、強烈!飲むと口から火が出ます。アグアルデンテの語源も、燃える(アルデンテ)水(アグア)ですから。ポルトガルでは食後酒、そして食後のコーヒー(エスプレッソ)にちびっと入れて飲んだりしますね。胃が軽くなるそうです。また、アグアルデンテに砂糖を入れてジンジャ(サクランボの一種)を漬けると、ジンジーニャの出来上がり。
そして、このタンクで熟成させ、ワインになるのを待ちます。熟成が終わると最後は瓶詰め。右上の瓶には昨年仕込んだワインが眠っています。
今年のワインの仕込みも終了。今年も良いぶどうが獲れたから、美味しいワインができそうじゃよ。
見学の後、昨年作ったワインを頂きました。「Tchim Tchim チン・チン(乾杯)」
お土産に、トラックに積んでいたワイン用のブドウも頂きました。これがとっても甘くて美味しかった(ちょっとびっくり)!!
なんでも、ワイン用のブドウは、発酵するのに糖分が必要なため、生食用のブドウより糖分が高いんだとか。
ポルトガルは、ワイン作りが盛ん(生産量は世界で9位ですが、多くは国内で消費)。ポルトガルのワイン、Vinho ヴィーニョには、原産地管理呼称地域(D.O.P. 旧D.O.C.)の制度があり、各地で良質のワインが作られています。ポルトガルの地方を旅したら、地元のワインを飲むのも楽しみの一つ。今回頂いたのは、自家製ワインでしょうが、村人皆で楽しみながら作り続けている感じが良かった。村の素朴なワイン、とっても美味しゅう御座いました。

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