Ola♪
先日、ポルトガルの伝説を調べていて面白い本を見つけたので購入。ポルトガルの童話や伝説はガイドブックに少し載っている物もありますが、あまり日本では紹介されていないのですよね。早速読んでみると、知っている話、知らない話、こんなパターンもあるのか、と面白かったので紹介します。
＜オラリロレラ ポルトガルの伝説集＞ 三浦 晃子著、文芸社
今回はその中から、「羊飼いと星」のお話と、ケの写真による勝手にコラボ。
先日、ポルトガルの伝説を調べていて面白い本を見つけたので購入。ポルトガルの童話や伝説はガイドブックに少し載っている物もありますが、あまり日本では紹介されていないのですよね。早速読んでみると、知っている話、知らない話、こんなパターンもあるのか、と面白かったので紹介します。
＜オラリロレラ ポルトガルの伝説集＞ 三浦 晃子著、文芸社
今回はその中から、「羊飼いと星」のお話と、ケの写真による勝手にコラボ。
＜羊飼いと星＞
ポルトガルの最高峰は、エストレーラ山脈にあるトーレ山（1993m）。「エストレーラ」とは日本語で「星」と言う意味です。そんなエストレーラ山脈に伝わる伝説。
昔々、マンテイガスの村に羊飼いの少年が住んでいました。
＊Manteigas マンテイガスの村は、今でもこの様な、羊飼いの様子を見る事が出来ます。
Ola! Portugal ： ポルトガルの牧畜風景 ←まさに羊飼い！カッチョ良いです。
毎朝羊達を連れて山に登り、道草を食べさせては夕暮れに村に戻ります。羊の乳からチーズを作ったりするのも彼の仕事でした。
＊エストレーラ産地は、セーラ・ダ・エストレーラと言う有名チーズの産地です。
Ola! Portugal 与茂駄とれしゅ ： ポルトガルでチーズ三昧
羊飼いは忠実な牧羊犬である相棒のエストレーラ犬と2人で暮らしていました。
＊エストレーラ犬はオオカミの血を引く、誇り高きポルトガルの固有種だ
。
Ola! Portugal 与茂駄とれしゅ ： ポルトガルのワンコ ←ワンコ大集合♪
羊飼いの少年は、相棒に夢を時々語っていました。「おいらは、あの一番高い山の頂きに立ち、あの山の向こうにあるものを見てみたいんだ」
夜になると羊飼いは星でいっぱいの空を見つめながら過ごしていました。そんなある晩のこと、小さな星が降りて来て言いました。「僕なら君を案内できる。僕は他のどの星よりも明るく光っているから。僕らはいつだって出発できるんだよ！」
羊飼いには、羊を世話をする大事な仕事がありましたから何日も迷いました。
「でもどうしても見たいんだ！」ついに羊飼いは決心しました。「行ってくるよ～！」
出発です。羊飼いの傍らにはいつも相棒の犬がいます。そして空には小さな星が行き先を導いてくれています。
羊飼いとワンコは長い長い間歩きました。しかし目指す山の頂きは、まだまだ遠くにありました。疲れ果てていましたが、相棒と一緒だから平気だい！
＊３月頃のエストレーラ山脈。
しかし！あるとき突然、相棒は力尽きたかのように倒れて死んでしまいました。羊飼いは長い旅に出てから初めて寂しいと感じました。「もう冒険はやめようか・・・」
＊この子は死んでいません
暑さでグタグタの誇り高きエストレーラ犬・・・
気力が失せていくのを感じながら空を見上げると、あの小さな星が光っていました。「僕らはいつだって出発できるんだよ！」それは初めて出会った晩に聞いた星の言葉でした。「僕は一人ではないんだ。あそこに立つと決めたんだ！！」羊飼いは立ち上がり、小さな星を頼りに再び歩き続けました。
そしてある日、ついに羊飼いは夢見ていた山の頂上にたどり着いたのです。どこまでも広がる地平線にうっとりとしていました。そして星に向かって言いました。「いつまでも君と一緒にここに居たい！」
＊実際のポルトガル最高峰トーレ山の山頂付近。初めての訪ポ時に現役ワンダラーだったケは、ポルトガル最高峰を踏んで来ました。→ しかし月日が流れ、元ワンダラーはブサコの森で・・・
村を出てどれくらい経ったのか分かりません。ただこの星がどんなときも空に輝き、この山頂を示してくれたから歩き続けてこられたのです。その星が今では近くに光っています。羊飼いはとても幸せでしたとさ。
こんな出来事が伝わって、人々はこの山を「エストレーラ山脈（星の山）」と呼ぶようになりました。今でもエストレーラ山脈の頂上からは、他の星とは異なる不思議な輝き方をする星を見ることができるそうです。あの小さな星が今はもういない羊飼いへの懐かしさと友情とをこめた光を放っているのだろうと伝えられています。おしまい。
＊温かいと言うイメージの南欧ポルトガルですが、エストレーラ山脈では雪も積もりスキーも出来るんですよ。
物語はかなり簡略化／文章を変えていますから、詳しくは冒頭の「ポルトガル伝説集」でお楽しみください。
＜羊飼いの手仕事＞
本文で登場のマンテイガスの村は牧畜の盛んな土地です。村には最近日本でも人気のECOLA（エコラ）社の工場があり、見学をさせて頂きました。昔ながらの製法で作る毛織物は自然でシックな風合い。ポルトガルの夢ホテル、ポザーダなどでも使っているのを見かけます。工場見学を終えたケ組は、憧れのECOLA社の毛布とマフラー、そして羊飼いのマントをポルトガル土産として買って帰りました。肌さわりも良くてヌクヌク♪ ケ組では冬に大活躍！苦労して持ち帰ったかいがありました。
Ola! Portugal ： ポルトガルの手仕事 / ECOLA社の毛織物 ←工場見学記も。
Ola! Portugal ←ポルトガルを歩いて、食べて、遊んでの旅行日記/写真集
Ola! Portugal ： ポルトガル読みまくり ←ポルトガル関連本のライブラリー
Ola! Portugal ： バルセロス ←ポルトガルで最も有名な雄鶏伝説の舞台。ガロちゃん物語。
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とっても励みになるそうぞなロシ
ポルトガルの最高峰は、エストレーラ山脈にあるトーレ山（1993m）。「エストレーラ」とは日本語で「星」と言う意味です。そんなエストレーラ山脈に伝わる伝説。
昔々、マンテイガスの村に羊飼いの少年が住んでいました。
＊Manteigas マンテイガスの村は、今でもこの様な、羊飼いの様子を見る事が出来ます。
Ola! Portugal ： ポルトガルの牧畜風景 ←まさに羊飼い！カッチョ良いです。
毎朝羊達を連れて山に登り、道草を食べさせては夕暮れに村に戻ります。羊の乳からチーズを作ったりするのも彼の仕事でした。
＊エストレーラ産地は、セーラ・ダ・エストレーラと言う有名チーズの産地です。
Ola! Portugal 与茂駄とれしゅ ： ポルトガルでチーズ三昧
羊飼いは忠実な牧羊犬である相棒のエストレーラ犬と2人で暮らしていました。
＊エストレーラ犬はオオカミの血を引く、誇り高きポルトガルの固有種だ
。Ola! Portugal 与茂駄とれしゅ ： ポルトガルのワンコ ←ワンコ大集合♪
羊飼いの少年は、相棒に夢を時々語っていました。「おいらは、あの一番高い山の頂きに立ち、あの山の向こうにあるものを見てみたいんだ」
夜になると羊飼いは星でいっぱいの空を見つめながら過ごしていました。そんなある晩のこと、小さな星が降りて来て言いました。「僕なら君を案内できる。僕は他のどの星よりも明るく光っているから。僕らはいつだって出発できるんだよ！」
羊飼いには、羊を世話をする大事な仕事がありましたから何日も迷いました。
「でもどうしても見たいんだ！」ついに羊飼いは決心しました。「行ってくるよ～！」
出発です。羊飼いの傍らにはいつも相棒の犬がいます。そして空には小さな星が行き先を導いてくれています。
羊飼いとワンコは長い長い間歩きました。しかし目指す山の頂きは、まだまだ遠くにありました。疲れ果てていましたが、相棒と一緒だから平気だい！
＊３月頃のエストレーラ山脈。
しかし！あるとき突然、相棒は力尽きたかのように倒れて死んでしまいました。羊飼いは長い旅に出てから初めて寂しいと感じました。「もう冒険はやめようか・・・」
＊この子は死んでいません
暑さでグタグタの誇り高きエストレーラ犬・・・
気力が失せていくのを感じながら空を見上げると、あの小さな星が光っていました。「僕らはいつだって出発できるんだよ！」それは初めて出会った晩に聞いた星の言葉でした。「僕は一人ではないんだ。あそこに立つと決めたんだ！！」羊飼いは立ち上がり、小さな星を頼りに再び歩き続けました。
そしてある日、ついに羊飼いは夢見ていた山の頂上にたどり着いたのです。どこまでも広がる地平線にうっとりとしていました。そして星に向かって言いました。「いつまでも君と一緒にここに居たい！」
＊実際のポルトガル最高峰トーレ山の山頂付近。初めての訪ポ時に現役ワンダラーだったケは、ポルトガル最高峰を踏んで来ました。→ しかし月日が流れ、元ワンダラーはブサコの森で・・・
村を出てどれくらい経ったのか分かりません。ただこの星がどんなときも空に輝き、この山頂を示してくれたから歩き続けてこられたのです。その星が今では近くに光っています。羊飼いはとても幸せでしたとさ。
こんな出来事が伝わって、人々はこの山を「エストレーラ山脈（星の山）」と呼ぶようになりました。今でもエストレーラ山脈の頂上からは、他の星とは異なる不思議な輝き方をする星を見ることができるそうです。あの小さな星が今はもういない羊飼いへの懐かしさと友情とをこめた光を放っているのだろうと伝えられています。おしまい。
＊温かいと言うイメージの南欧ポルトガルですが、エストレーラ山脈では雪も積もりスキーも出来るんですよ。
物語はかなり簡略化／文章を変えていますから、詳しくは冒頭の「ポルトガル伝説集」でお楽しみください。
＜羊飼いの手仕事＞
本文で登場のマンテイガスの村は牧畜の盛んな土地です。村には最近日本でも人気のECOLA（エコラ）社の工場があり、見学をさせて頂きました。昔ながらの製法で作る毛織物は自然でシックな風合い。ポルトガルの夢ホテル、ポザーダなどでも使っているのを見かけます。工場見学を終えたケ組は、憧れのECOLA社の毛布とマフラー、そして羊飼いのマントをポルトガル土産として買って帰りました。肌さわりも良くてヌクヌク♪ ケ組では冬に大活躍！苦労して持ち帰ったかいがありました。
Ola! Portugal ： ポルトガルの手仕事 / ECOLA社の毛織物 ←工場見学記も。
Ola! Portugal ←ポルトガルを歩いて、食べて、遊んでの旅行日記/写真集
Ola! Portugal ： ポルトガル読みまくり ←ポルトガル関連本のライブラリー
Ola! Portugal ： バルセロス ←ポルトガルで最も有名な雄鶏伝説の舞台。ガロちゃん物語。
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miccaさん
ケニッシュさん、お返事ありがとうございます！
来週から、ポルトガルに行くもので、色々調べていて、こちらに出会い、少し前から、ちょっとづつ読ませて頂いています。
Serra da Estrelaチーズが大好きで、マンテイガスとベルモンテのポザーダに２泊づつ泊まろうと思っています。お聞きしたいのが、チーズ作りを見学させてもらえる所をご存知ではないですか？
あと、ＥCOLA社の毛織物、とても素敵ですね！工場の近くにお店があるのですか？工場見学もしてみたいのですが、メールにて事前に問い合わせをしたのですか？
アドバイスを頂けると嬉しいです。