Ola♪
2013年新春も、ポルトガル人気大爆発中の様です。
2013年1月14日に、NHK BSプレミアムの『恋する雑貨』と言う番組で、「ポルトガルの絵タイル」としてポルトガルの街角を彩るアズレージョが紹介されました(1/25に再放送アリ!)
紹介されたアズレージョ工房を以前に見学した事がありますので、その時の様子を紹介♪
<ポルトガルの絵タイル、Azulejo アズレージョ工房の職人カルロスさん>
アズレージョに関して語りだすと止まりません。嬉しそうな顔をしているでしょ♪
2013年新春も、ポルトガル人気大爆発中の様です。
2013年1月14日に、NHK BSプレミアムの『恋する雑貨』と言う番組で、「ポルトガルの絵タイル」としてポルトガルの街角を彩るアズレージョが紹介されました(1/25に再放送アリ!)
紹介されたアズレージョ工房を以前に見学した事がありますので、その時の様子を紹介♪
<ポルトガルの絵タイル、Azulejo アズレージョ工房の職人カルロスさん>
アズレージョに関して語りだすと止まりません。嬉しそうな顔をしているでしょ♪
訪れたのはSetubal セトゥーバル近郊の、Azeitao アゼイタォンと言う小さな町です。アゼイタォンはTarte de Azeitao タルテ・デ・アゼイタォンと言うロールケーキが人気で、Lisboa リスボンの街角でもタルテ・デ・アゼイタオンの看板を見かけまし、カフェなんかでも売っていました。この時は時間が無く、食べず残念・・・。
訪れたのは、Sao Simao Arte サン・シマオン・アルテと言う工房。事前に連絡し、見学したいと伝えると喜んで承諾頂きました。訪れた日の午前中は、なんと日本人の絵付け体験ツアーも来ていたのだとか。職人のカルロスさん(番組に登場されていましたね)がアズレージョの作成工程を親切に教えてくれました。
<アズレージョの作成工程>
(1)粘土を延ばす
ショコラーテ(チョコレート)と呼ばれる粘土を麺棒を使って平らに伸ばします。厚みは横の木枠の厚みで1.5cmに。この工程はまるでクッキーを作る様ですな。
(2)生地のカット、自然乾燥
型とナイフを使って生地を16×16cm角に切り分けます。これを夏季は1.5ヵ月、冬季は6ヵ月程度自然乾燥させます。
(3)焼成
自然乾燥させたタイルを電気釜で1100℃で18時間かけ焼成し、素焼きのタイルを作ります。以前は薪などを使った釜を使っていたそうですが、現在は温度コントロールのし易い電気釜を使っているとの事。これにより割れたりする不良が大幅に減ったそうです。それでもこの時点で15%程度が壊れるのだとか。サン・シマォン・アルテでは基本的に中世からの伝統的な手法で作成していますが、この様に必要に応じて現代の物も上手く取り入れていました。
(4)焼結、カット後のタイル:ビスコイト(ビスケット)
こうして焼き上がったタイルはビスコイト(ビスケット) ←ショコラーテにビスコイトって(笑)
は、生生地の時より1cm程度縮み、さらにカットして定型となる14×14cmの大きさにします。「ほら、こんなに小さくなっているだろ。」この大きさは、タイルを7枚並べるとほぼ1mになるので、建物に貼りつける作品の大きさの目安となるからだそうです。
(5)上薬塗り
焼き上がった素焼きのタイルにグレースと呼ばれるガラス質の白い上薬をかけ乾かします。
(6)下絵付け
これが下絵をトレーシングペーパーに写し取った型紙。写し取った下絵に沿って小さな穴を空けています。
型紙をタイルに重ね、炭の粉が詰まった袋でポンポンすると、穴から炭がタイルに転写されます。
「ほら、こんな感じ」
こちらは街の壁面を彩るであろう、大きな作品の下絵。
完成した時に各タイルの位置が分かる様に記号をふっておきます。(写真はA列、3行目)
忘れると、パズルになっちゃう(笑)
(7)絵付け
こちらが顔料
塗る前の色はこんな感じです。この日は絵付け工程自体は作業が終わっていたので見学は出来ませんでした(残念)
(8)焼結
色付けされたタイルを、電気釜で1100℃で焼結。青一色の物は9時間、その他の色は8時間かかるそうです。
(9)完成
焼き上がりの色見本。アズレージョと言えば青のイメージですが、25種類の色見本がありました。ただし、この様にカラフルになったのは最近の話ではありません。ポルトガルに入って来た15世紀の頃から黄色なども使われていました。時代時代で、色やモチーフに流行が有ったそうです。17世紀の青一色のアズレージョは、中国磁器の影響を受けたと言われています。
工房には作成中の物など、様々なアズレージョが置いてありました。工房内にはショップも併設されていますので、写真の様なセット物からタイル1枚物、絵皿なんかも売っていました。
ケ組も家を建てる時が来たら、ポルトガルにアズレージョを注文し、船便で送ってもらうんだ~(ケ家の野望、その”沢山”の内の一つ)
このサン・シマオン・アルテでは、絵付け体験も出来ます。翌日には焼き上がりますが、郵送してくれるそうです。
Ola! Portugal ←ポルトガルを訪れる事29回♪ ポルトガル情報満載のHPです。楽しいよ~。
Ola! Portugal 与茂駄とれしゅ : カステロ・デ・ヴィデ駅のアズレージョ ←”優雅な駅”賞受賞の駅
Ola! Portugal 与茂駄とれしゅ : ポルトのアズレージョ教会 ←アズレージョの美しさに惚れぼれ
↑ 今日も訪問ありがとう。ブログのランキングサイトに参加しています。
ロシをポッチっと、ひと押し、投票をお願いします。(ブログ村・ポルトガル情報)
とっても励みになるそうぞなロシ
訪れたのは、Sao Simao Arte サン・シマオン・アルテと言う工房。事前に連絡し、見学したいと伝えると喜んで承諾頂きました。訪れた日の午前中は、なんと日本人の絵付け体験ツアーも来ていたのだとか。職人のカルロスさん(番組に登場されていましたね)がアズレージョの作成工程を親切に教えてくれました。
<アズレージョの作成工程>
(1)粘土を延ばす
ショコラーテ(チョコレート)と呼ばれる粘土を麺棒を使って平らに伸ばします。厚みは横の木枠の厚みで1.5cmに。この工程はまるでクッキーを作る様ですな。
(2)生地のカット、自然乾燥
型とナイフを使って生地を16×16cm角に切り分けます。これを夏季は1.5ヵ月、冬季は6ヵ月程度自然乾燥させます。
(3)焼成
自然乾燥させたタイルを電気釜で1100℃で18時間かけ焼成し、素焼きのタイルを作ります。以前は薪などを使った釜を使っていたそうですが、現在は温度コントロールのし易い電気釜を使っているとの事。これにより割れたりする不良が大幅に減ったそうです。それでもこの時点で15%程度が壊れるのだとか。サン・シマォン・アルテでは基本的に中世からの伝統的な手法で作成していますが、この様に必要に応じて現代の物も上手く取り入れていました。
(4)焼結、カット後のタイル:ビスコイト(ビスケット)
こうして焼き上がったタイルはビスコイト(ビスケット) ←ショコラーテにビスコイトって(笑)
は、生生地の時より1cm程度縮み、さらにカットして定型となる14×14cmの大きさにします。「ほら、こんなに小さくなっているだろ。」この大きさは、タイルを7枚並べるとほぼ1mになるので、建物に貼りつける作品の大きさの目安となるからだそうです。
(5)上薬塗り
焼き上がった素焼きのタイルにグレースと呼ばれるガラス質の白い上薬をかけ乾かします。
(6)下絵付け
これが下絵をトレーシングペーパーに写し取った型紙。写し取った下絵に沿って小さな穴を空けています。
型紙をタイルに重ね、炭の粉が詰まった袋でポンポンすると、穴から炭がタイルに転写されます。
「ほら、こんな感じ」
こちらは街の壁面を彩るであろう、大きな作品の下絵。
完成した時に各タイルの位置が分かる様に記号をふっておきます。(写真はA列、3行目)
忘れると、パズルになっちゃう(笑)
(7)絵付け
こちらが顔料
塗る前の色はこんな感じです。この日は絵付け工程自体は作業が終わっていたので見学は出来ませんでした(残念)
(8)焼結
色付けされたタイルを、電気釜で1100℃で焼結。青一色の物は9時間、その他の色は8時間かかるそうです。
(9)完成
焼き上がりの色見本。アズレージョと言えば青のイメージですが、25種類の色見本がありました。ただし、この様にカラフルになったのは最近の話ではありません。ポルトガルに入って来た15世紀の頃から黄色なども使われていました。時代時代で、色やモチーフに流行が有ったそうです。17世紀の青一色のアズレージョは、中国磁器の影響を受けたと言われています。
工房には作成中の物など、様々なアズレージョが置いてありました。工房内にはショップも併設されていますので、写真の様なセット物からタイル1枚物、絵皿なんかも売っていました。
ケ組も家を建てる時が来たら、ポルトガルにアズレージョを注文し、船便で送ってもらうんだ~(ケ家の野望、その”沢山”の内の一つ)
このサン・シマオン・アルテでは、絵付け体験も出来ます。翌日には焼き上がりますが、郵送してくれるそうです。
Ola! Portugal ←ポルトガルを訪れる事29回♪ ポルトガル情報満載のHPです。楽しいよ~。
Ola! Portugal 与茂駄とれしゅ : カステロ・デ・ヴィデ駅のアズレージョ ←”優雅な駅”賞受賞の駅
Ola! Portugal 与茂駄とれしゅ : ポルトのアズレージョ教会 ←アズレージョの美しさに惚れぼれ
↑ 今日も訪問ありがとう。ブログのランキングサイトに参加しています。
ロシをポッチっと、ひと押し、投票をお願いします。(ブログ村・ポルトガル情報)
とっても励みになるそうぞなロシ
友達夫妻がアズレージョ作りに行ってました。
もしケさんたちが訪れたのが年明けだとしたら
彼らの可能性が高いですね。
そのご夫妻は現在、家を新築中で
ここで焼いたアズレージョを新居に飾るんだそうですよ♪